少子化や大学入試改革で今、高校を取り巻く環境は大きく変化しています。岐阜県内の高校はどう対応していこうとしているのでしょうか。岐阜新聞デジタルは各校の校長らトップにインタビュー。今回は、商業・情報・福祉系の専門高校である岐阜各務野高校(各務原市)の林孝美校長(58)です。県内有数の産業都市に立地するメリットを生かし、地域企業とも密に連携を取りながら、社会で活躍できる人材の育成に力を注いでいます。(岐阜新聞デジタル独自記事です)

岐阜各務野高校=各務原市鵜沼各務原町
 岐阜各務野高校 所在地は各務原市鵜沼各務原町。ビジネス、情報、福祉の3学科から成る県立全日制専門高校。1学年の定員はビジネス120人、情報80人、福祉40人(令和7年度)。

 ー特色は。

 2005年に各務原東高校と岐阜女子商業高校の統合により開校し、昨年20周年式典を行った。ビジネス、情報、福祉の3学科があり、2年生からはさらに希望するコースに分かれて、専門的な学びを深める。

 ビジネス科では流通、会計、ITなど、将来働く上で必要となる知識や技術を学ぶ。情報科にはプログラミングとメディアデザインがあり、プログラミングや日進月歩の生成AI、アニメーションの勉強ができることから、近年人気が高い。福祉科は少子高齢化時代に欠かせない業界で活躍できる人材の育成を行っている。いずれの学科も時代のニーズに即した分野であり、自分の将来の姿を描きながら学んでもらえると考えている。

 
 はやし・たかみ 大垣商業高教頭、県文化伝承課、全国高等学校総文祭推進課を経て、2025年度から現職。専門は商業。全国高体連ホッケー専門部長も務める。

 ー各学科の注力点は。

 ビジネス科は簿記会計教育を推進するスーパー・アカウンティング・ハイスクールに指定されており、各ビジネス検定に力を入れている。難関の日商簿記1級を目指して励んでいる生徒もいる...