核融合スタートアップ(新興企業)のヘリカル・フュージョン(東京)は27日、発電の実用化に向け最終段階となる試験装置の建設を決めたと発表した。核融合炉に不可欠な設備の一つ「高温超電導コイル」の部材開発を終えたため。設置場所は近く公表し、本年度中にも着手する。田口昂哉最高経営責任者(CEO)は記者会見し「開発競争のトップに躍り出た」と話した。
同社の目指す炉は、らせん状に曲げたコイルに電流を流して強力な磁場のかごを作り出し、内部に閉じ込めた高温・高密度のガス「プラズマ」で軽い原子核同士を融合させる「ヘリカル方式」。この反応から発生する膨大なエネルギーを発電に利用する。










