強制退去を命じられた外国人を収容する茨城県牛久市の東日本入国管理センターと、長崎県大村市の大村入国管理センターで、昨年まで夏にエアコンの24時間運転をしていなかったことが31日、両施設への取材で分かった。牛久では収容者が熱中症で救急搬送され、茨城県警が業務上過失傷害の疑いで捜査している。
2024年5月〜25年9月に牛久入管に収容されていたペルー出身の30代男性によると、24年7月、エアコンが停止していた夜間に熱中症になり、点滴を受けたという。今年5月17日には午後1時ごろに熱中症となり、救急搬送された。県警牛久署に相談し、被害届が受理された。
牛久入管によると、24年までの運転時間は、7〜9月が午前8時〜午後11時、6月は暑さが厳しい日に限り午前11時〜午後4時。今年5月16日に見直し、7〜9月は24時間、5〜6月も熱中症のリスクがある場合は24時間運転とした。
大村入管は、今年から運転時間を7〜9月は午前6時〜翌午前3時へ変更した。近年、収容者が熱中症にかかった事例はないとみられるという。









