【ワシントン共同】トランプ米大統領は2日、ウクライナへの巡航ミサイル「トマホーク」の供与検討について「していない」と述べた。大統領専用機内で記者団の質問に答えた。当初は供与に前向きだったが、10月にロシアのプーチン大統領と電話会談した後に態度を後退させており、姿勢転換を一層鮮明にした。

 トランプ氏は、欧州諸国が中心となって進めているロシアの凍結資産の活用拡大を巡る議論に自身は「関わらない」とも語り、距離を置く考えを示した。

 トマホークは長射程で、ウクライナ国内からロシアの首都モスクワや第2の都市サンクトペテルブルクに届く。プーチン氏は強硬に供与に反対している。