東北森林管理局(秋田市)は6日、クマの主な餌となるブナの実が2025年度、管轄する青森、岩手、宮城、秋田、山形5県全てで「大凶作」だったと発表した。全5県で大凶作となるのは、クマによる人的被害が多発した23年度以来。餌が極端に少ないことが、人の生活圏への出没が増えた要因とみられる。
管理局は9〜10月、5県137カ所で、結実状況を目視で確認した。特に人的被害が深刻な秋田は48カ所の調査地点のうち46カ所、岩手は24カ所のうち21カ所で全く実がついていなかった。結実の状況を示す「豊凶指数」は秋田と山形が最低の0・0、岩手が0・1、青森と宮城が0・2だった。1・0未満が大凶作。







