北海道庁

 北海道が国に対し、クマ駆除を担う自治体職員「ガバメントハンター」として退職した自衛官や警察官を任用するための財政支援を緊急要望することが6日、関係者への取材で分かった。7日に道市長会、町村会と合同で環境省に要望する。銃を扱える人材の確保につなげる狙い。

 北海道は他に、「緊急銃猟」に参加したハンターが負傷した場合に公務災害として補償されるための制度整備や、知床国立公園で観光客らがヒグマに過度に接近したり、餌を与えたりする行為に対する罰則の運用厳格化や、監視の強化も要望する。

 全国で相次ぐクマ被害を受け、政府は11月中旬までに「クマ被害対策パッケージ」を改定する見通し。