陸上自衛隊饗庭野演習場(滋賀県高島市)で今年2月にりゅう弾が行方不明となった事故で、姫路駐屯地(兵庫県姫路市)は10日、日本原駐屯地(岡山県)所属の隊員6人を懲戒処分としたと発表した。

 陸自の調査結果では、火薬が詰まった「装薬」を誤って二重に砲身に装填したことが原因だった。中部方面特科連隊で作業に従事した1等陸曹ら4人を停職処分、監督責任のあった2等陸佐と1等陸尉をそれぞれ戒告、減給の処分とした。

 事故は2月3日の訓練中に発生。装薬を二つ装填して155ミリりゅう弾砲一発を発射、行方不明になった。陸自は同演習場での射撃訓練を見合わせ、9月に再開した。