欧米主要国と日本のビザ手数料
 外国人観光客らで混雑する東京・原宿の竹下通り=6月

 政府は日本を訪れる外国人のビザ(査証)の申請手数料を、2026年度内に引き上げる方針だ。G7など主要国の手数料水準を参考に、上げ幅を決定する。実現すれば外務省に記録が残る1978年以降、初めて。収入増加分の一部をオーバーツーリズム対策に活用したい考えだ。

 現在の手数料は、訪日のたびに取得が必要な1次有効ビザが約3千円、有効期限内に何度も入国できる数次ビザが約6千円で、欧米各国と比較すると安い。外務省が参考としている米国の観光・商用ビザは185ドル(約2万8千円)。英国の短期滞在ビザは127ポンド(約2万6千円)。