金沢工業大学SDGs推進センターは、国連開発計画(UNDP)と連携した起業家育成プログラム「#Movers4Entrepreneurs」日本版プログラムのプロトタイプを用いたワークショップを、2025年8月27日(水)に、浜松開誠館中学校・高等学校(静岡県浜松市)で実施しました。
日本国内での実施は今回が初となります。
浜松開誠館中学校・高等学校は、DXハイスクール採択校であり、この取り組みはその一環として行われました。浜松開誠館中学校・高等学校は、金沢工業大学の協定校であり、オープンキャンパスやDXハイスクール応援プログラムに積極的に参加している教育機関の一つです。

浜松開誠館中学校・高等学校(静岡県浜松市)で行われた日本初のワークショップの模様
【起業家育成プログラム「#Movers4Entrepreneurs」日本版プログラムについて】
AIが提示する視点を起点。受講前後のモチベーションの変化を測るワークも導入
本プログラムは、UNDPがアジア太平洋地域を中心に展開する若者の起業家精神育成のための国際的な取り組み「Campus Inno-Hive: #Movers4Entrepreneurs Training of Trainers (ToT)」をもとに、金沢工業大学が日本の教育機関向けにアレンジしたものです。 当日は、UNDPのToT研修を受講・修了した金沢工業大学の教職員・学生・研究員6名がファシリテーターとして登壇し、約70名の教職員が参加しました。
プログラムは、生成AIを活用し、途上国出身の起業家等の自分たちと異なる価値観を有する「ペルソナ(架空の人物像)作成」や、そのペルソナをグループメンバーにしたグループディスカッションを中心に構成されました。AIが提示する視点を起点とすることで、多様性を有する議論の導入が円滑になり、参加者間の対話が促進されるなど、活発な意見交換が行われました。
参加者からは、「教科の枠を超えて、多様な視点で学びを行うことが非常に新鮮だった」といった声が多く寄せられました。また、一部の教員からは「生徒に対して起業家精神を育む授業を展開したい」という強い関心が示されており、今後はこうした教員を対象としたフォローアップ研修の実施も検討されています。
さらに、ワークショップ受講前後の参加者のモチベーションの変化を測るワークも導入しました。これは、日本の教員研修においてはあまり見られない手法であり、インタラクティブな運営スタイルとして、今後の日本版プログラムにも取り入れていく予定です。
本プログラムをきっかけに、生成AIとアントレプレナーシップ教育を融合した新たな教員研修モデルの構築を進め、今後は段階的に生徒向けのワークショップへと展開していく予定です。
今後も金沢工業大学では、教員・学生・地域・国際機関が連携し、持続可能な社会の実現に向けたグローバルリーダー育成に取り組んでまいります。
SDGsの達成に向けた金沢工業大学の取り組み
金沢工業大学では、第1回「ジャパンSDGsアワード」SDGs推進副本部長(内閣官房長官)賞受賞後、SDGs達成に向けた様々な組織との連携を加速させています。その他、金沢工業大学のSDGsに関する取り組みについては、SDGs推進センターのウェブサイトをご覧ください。
https://www.kanazawa-it.ac.jp/sdgs/











