クマ役の教員から背を向けずに後ずさる練習をする児童ら=25日午後、宮城県加美町

 クマの人的被害が相次ぐ中、子どもたちの安全を守ろうと、宮城県加美町教育委員会は25日、町立鹿原小で特別授業を開いた。クマの生態に詳しい県職員が遭遇した際の対処法を解説し「正しく知って、正しく恐れて」と3〜6年生の11人に呼びかけた。

 授業では動画やイラストを使って、クマの大きさや好きな食べ物、人を襲う理由などを紹介。児童は実際に毛皮や骨格標本を触ると「爪がとがって怖い」「毛がごわごわする」と声を上げた。

 また、県職員はクマと遭遇した際、背中を向けず大きな声を出さないで後ずさるよう説明。クマ役の教員を相手に、児童は静かに距離を取る練習をした。