強化と振興を目的にした岐阜県初の高校選抜と大学選抜の交流試合が22日、中部学院大グラウンドで行われ、第1試合は高校選抜が9―4で逆転勝ち、第2試合は大学選抜が9―4と圧倒した。普段は敵同士の高校、大学間の選手同士の交流もあり、レベルアップに向けた画期的な取り組み。次年度は小学生、未就学児を対象とした野球教室も併催する予定で、広く一般にスタンドを開放し、正式開催。岐阜県野球界全体の振興につながるイベントとして定着させていく。(岐阜新聞デジタル独自記事です)
◆高校、大学互いにレベルアップ目指し、新イベントがスタート
交流試合は、大学生として高い技術に接してもらい、高校生の手本、目標となるよう大学野球の魅力を伝え、岐阜の野球熱向上を図りたいと、東海地区大学野球連盟岐阜学生野球リーグから岐阜県高野連に提案。今回は試行イベントとして開催することが決まった。同リーグ、岐阜県高野連主催、岐阜県野球協議会後援。
大学岐阜リーグが選抜を組むのは初めて。岐阜県高校選抜はかつて長良川球場でブラジル選抜との親善試合(2007年)や、台湾選抜との親善試合遠征(2009年=日本高野連主催、2018年)を行ったことはあるが、大学選抜との県内での交流試合は初。
岐阜県高野連の鍵谷英一郎専務理事によると、国内で都道府県高校選抜チームが大学選抜との交流試合を行っている例は福島県にあり、県選抜チームの試合としてはほかに愛知県と三重県が毎年、実施。今年から富山県などが県内を地区に分けた選抜チーム同士の交流試合を始めたという。
高校選抜は秋季岐阜県大会のベスト16のチームから2人ずつ推薦してもらい、編成。スタッフは県高野連強化委員が務め、監督は帝京大可児の田口聖記監督、コーチは多治見工の青木崇監督と、大垣北の近藤健二監督。
大学選抜は加盟7チームからそれぞれ選手を選出し、ポジションの不足分を調整。監督は、第1試合が朝日大の藤田明宏監督、第2試合は岐阜聖徳大の近藤真市監督。コーチはそれぞれ残る5大学の監督、コーチが分かれてベンチに入った。
試合は9回制で延長なし、投手は最長3回まで、DH制を採用するルールで行われた。...








