厚生労働省

 介護保険サービス利用時の自己負担が2割となる人の対象を広げた場合、年間で40億〜120億円の介護保険料を圧縮する効果があると厚生労働省が試算していることが28日、分かった。近く社会保障審議会の部会で示し、議論する。

 介護サービスの自己負担は原則1割。単身で年収280万円以上の人は2割負担で、現役世代並みに所得が高い人は3割負担となっている。

 厚労省は、基準を年収280万円から引き下げた場合の影響を試算。260万円とした場合は最大で約13万人に影響し、保険料の圧縮効果は約40億円となった。230万円の場合は最大で約33万人に影響し、圧縮効果は約120億円を見込む。