熊本市は28日、市交通局が運行する路面電車で「Suica(スイカ)」など全10種の交通系ICカード決済を2026年度以降も継続する方針を明らかにした。昨年、決済端末の更新費用が高額になることなどを理由に26年春に廃止する方向性を示していたが、継続を望む声が多い上、費用も減額できると見込んで方針転換した。
交通系ICは、熊本県でバスや鉄道を運行する民間5社が昨年全国で初めて離脱。クレジットカードのタッチ決済などを活用している。
市によると、約2億円と想定した更新費用は、機器編成を見直し約1億5千万円まで減額できる見通し。市のアンケートで半数以上が「廃止されると困る」と答えていた。







