御神灯(左)のともされた境内に向け火の粉を散らした手筒花火=9日午後7時30分、岐阜市蔵前

 勇壮な火の祭典で知られる「手力の火祭」(岐阜県重要無形民俗文化財)が9日、岐阜市蔵前の手力雄神社で営まれた。コロナ禍で神事の縮小が続く中、3年ぶりに奉納された手筒花火が祭りを盛り上げた。

 江戸時代から記録が残る県内屈指の火祭り。呼び物の火の粉が降り注ぐ「滝花火」と、下を練る飾りみこしは、人を集める懸念から3年連続で見送られた。

 日没後、高さ約20メートルの御神灯10基がともされる中、7町の氏子が一斉に手筒花火を点火。約300本から高々と火の粉が吹き上がり、見守った観衆を楽しませた。奉賛会の伊藤教史本部長(69)は「みこしは人を集めてしまうので辛抱した。来年はやりたいですね」と話していた。