JR東日本は3日、岩手県の東北線盛岡―一ノ関間で蒸気機関車(SL)を活用した新たな観光列車の運行を検討すると発表した。臨時列車として2029年春以降の運行開始を目指しており、沿線自治体や観光団体などと連携し、運行体制やサービスなどの検討を進める。

 JR東によると、同県の釜石線を23年6月まで走っていた観光列車「SL銀河」で使われていたSL「C58形」を使用。廃車後に盛岡市内の公園で保存さていた車両を修復して運行し、東日本大震災からの復興の象徴として親しまれていた。

 同社は「世界遺産の平泉など人気観光地を結び、地域のさらなる活性化と東北へのインバウンド誘致を目指す」としている。