「一番最初に手を付けてはいけないところに手を付けたのが、今回の国の方針。だから私は反対を表明した」。2月、岐阜市長の柴橋正直氏(46)は、政府が示した高額療養費制度の自己負担額上限引き上げ方針に反対の立場を示す会見を市役所で開き、語気を強めた。毎月の定例記者会見以外で、柴橋氏が会見を開くのは異例。熱っぽく持論を展開する様子は、元衆院議員として国政に携わった経験を持つ「政治家」だった。
◇首相方針に異議
前回2022年の市長選で再選してからの2期目は、岐阜市長の立場にとどまらず、全国の基礎自治体の首長を代表し、あるいは政治家として、...









