【モスクワ、ニューデリー共同】ロシアのプーチン大統領が4日、4年ぶりにインドを訪問する。2022年2月のウクライナ侵攻後で初めて。ロシア産原油購入を続けるインドにトランプ米政権が高関税で圧力を高める中、プーチン氏とモディ首相は4日の一対一の非公式会談や5日の首脳会談で戦略的パートナーとしての結束を確認し、エネルギーや軍事分野の協力を協議する見通し。
ロシアのアリポフ駐インド大使によると、インドの原油輸入量に占めるロシアのシェアは侵攻前は1%に満たなかったが、25年は30%に急増した。ロシア産原油の購入を侵攻の下支えとみなす米国の制裁圧力によりインドはここ数カ月はロシア産購入を若干削減しているという。
ロシア大統領府によると、プーチン氏にはベロウソフ国防相ら7閣僚が同行。会談ではロシア製地対空ミサイルS400の追加供与や、ロシアの最新鋭戦闘機スホイ57の供与など軍事協力についても協議する見通し。
プーチン氏とモディ氏は5日の会談後に共同記者発表する予定。





