【サンパウロ共同】ホンジュラス大統領選は投票日の11月30日から2週間以上が経過したが、開票作業を巡る混乱で結果確定が遅れて勝者が決まらず、混乱が続いている。与野党双方が不正や無効を唱え、選挙管理当局内の対立も表面化。選管は票を再集計して年内の決着を目指すが、先行きは見通せない。
暫定集計では開票率99%時点で、いずれも野党候補の右派アスフラ氏が得票率40・5%、中道右派ナスララ氏が39・2%とほぼ横一線で並ぶ。トランプ米大統領は投票日に先立ち、アスフラ氏が勝利すれば「米国は緊密に連携するだろう」と支持を表明した。
選管は集計システムの技術的な障害を遅れの理由に挙げるが、ナスララ氏は「システムが操作された」と不正を主張。与党候補で3位の左派モンカダ氏も敗北を認めず、左派カストロ大統領はトランプ氏の介入を非難し、「不正や詐欺」があったと指摘した。与党は選挙の無効を訴えている。
選管は各政党の代表者で構成され、内部の意見対立も開票作業の停滞につながっている。









