大下彩楓さん(手前中央)の作品解説に聞き入る江崎禎英知事(同右)と松井聡市長=県庁

 羽島市と愛知県にまたがる高級毛織物の産地「尾州」の魅力を伝える企画展「世界に誇る尾州の織物」が17日、県庁1階のギャラリーぎふで始まり、県出身の若手デザイナーが尾州素材を使って手がけた服飾作品13点が来庁者の目を楽しませている。来年1月5日まで。

 新人服飾デザイナーの国内最高峰コンテスト「第96回装苑賞」で、グランプリの装苑賞を獲得した大下彩楓さん(23)=本巣郡北方町出身=が、過去のファッションイベントでも披露した作品を出品。ラメを織り込んだドレスなどは、花が咲き、チョウが羽化するように、生まれ変わる瞬間を表現している。

 この日は羽島市の松井聡市長が視察に訪れ、江崎禎英知事と共に作品を鑑賞した。松井市長は「見応えのある展示になっており、尾州の魅力を感じてほしい」と語った。19日午前11時からはカシミヤマフラーなどの販売会も開かれる。

(稲葉亮)