【モスクワ、キーウ共同】ロシアのプーチン大統領は17日、米国が示したウクライナ和平案を念頭に「敵対国とその支援国が実質的な協議を拒否すれば、ロシアは軍事的手段で歴史的領土を獲得する」と主張し、領土で妥協しない姿勢を示した。全ての問題を平和的に解決することは「欧州の指導者とは不可能だろう」と欧州側をけん制した。
米ニュースサイトのポリティコは17日、米南部フロリダ州マイアミで今週末、米ロ高官が和平案について協議する見通しだと報じた。
ロシアはウクライナ南部クリミア半島や東部ドンバス地域(ルハンスク、ドネツク両州)の割譲を要求している。プーチン氏は、全ての前線で主導権を握っていると強調、ロシア国境に近い北東部スムイ州や東部ハルキウ州では「緩衝地帯」の拡大を目指すと主張した。
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は17日、「ロシアは来年も戦争を継続する準備を進めている。欧米の支援国はこうした兆候に対応することが重要だ」と指摘。ロシアの攻撃から守るため、支援国による「安全の保証」が必要だと改めて訴えた。









