【シドニー共同】オーストラリア・シドニーのボンダイビーチで起きた銃乱射事件で、死亡した15人の中で最年少のマチルダさん(10)の葬儀が18日、シドニーで執り行われた。警察が警備に当たるなど厳戒態勢の中、会場外でも多くの人が花を手向けに足を運んだ。「むごすぎる」。参列した女性(62)は葬儀後、言葉を絞り出した。
乱射はユダヤ系住民を標的としたとされる。アルバニージー首相は同日、反ユダヤ主義的な行為が近年、増えているとし、暴力を助長するような憎悪表現に対する罰則を強化すると表明した。
シドニーの葬儀会場には、マチルダさんのミドルネーム「ビー」にちなみ、多くの参列者がハチを模した風船を持参。親族らと抱擁していた。
マチルダさんは14日、ユダヤ教の光の祭り「ハヌカ」で動物と触れ合うなどして楽しんでいた際に銃撃され、搬送先の病院で死亡が確認された。報道によると、マチルダさんの両親は事件前にウクライナから移住。母親は事件後、「この地で娘を失うとは想像していなかった」と泣き崩れた。







