交通安全研修会ですぐにリセットできるヘアスタイリング方法を実践する高校生ら=18日午後、兵庫県西脇市

 髪形の崩れを気にする高校生に自転車で移動する際のヘルメット着用を促そうと、兵庫県と県警が18日、花王グループの担当者を招いた交通安全研修会を県立西脇高(西脇市)で開き、すぐにリセットできるヘアスタイリング方法を伝授した。

 県内で昨年起きた自転車事故で死傷した高校生のヘルメット着用率は4・6%。2023年の警察庁の調査では、着用しない理由で「髪形が崩れる」とした回答が高校生では3番目に多かった。

 この日は花王の担当者が、ヘルメット内にこもる汗の湿気などが崩れの原因だと説明。べたつきをなくすのが大事だが自然乾燥では難しいとして、パウダー状の整髪料を汗のかきやすい前髪につけたり、ボリュームを出したい部分の内側にスプレー式商品をかけたりする方法を紹介した。

 実践した西脇高2年の吉田緒亜さん(17)は「サラサラになった。崩れを気にせず安全も守れる」と満足げ。県のくらし安全課の担当者は「命あっての髪形。ヘルメットを気軽にかぶり命を守ってほしい」と語った。