総務省が19日発表した11月の全国消費者物価指数(2020年=100、生鮮食品を除く)は、前年同月比3・0%上昇の112・5だった。伸び率は10月から横ばいで、3%台は2カ月連続。食料品やエネルギー価格が高止まりし、家計を圧迫している。

 生鮮食品を除く食料は7・0%上昇した。コメ類は37・1%上がった。伸び率は6カ月連続で縮小しているが、集荷競争の激化で仕入れ値が上昇し、新米は高値水準が続く。コメを使うおにぎりは13・8%、外食のすしは7・0%上昇した。

 主要原産国での天候不良でコーヒー豆は51・6%上がった。世界的に需要が増え輸入価格が高くなっている鶏肉は9・8%、インバウンド(訪日客)の増加により、宿泊料は9・2%それぞれ上がった。

 エネルギーの上昇率は10月と比べて0・4ポイント上昇の2・5%だった。政府による電気・ガス代の補助が10月に終了し、11月分請求分から反映した電気代は4・9%上がった。ガソリンは補助金拡充で0・9%下がった。

 公立高校授業料は実質無償化で94・1%下がった。