人気再燃を受けて「チャージマン研!」のワッペンなども販売されている
1975年4月10日付岐阜日日新聞のテレビ番組欄。新番組に「チャージマン研!」がある

 岐阜放送が開局60周年記念で、毎週木曜の夜に「スラムダンク」など懐かしのアニメを4作品連続で放送している。アニメといえば、インターネット上で「チャージマン研(けん)!」という1970年代のテレビアニメが話題だが、実は岐阜放送でも放送していたようで、当時の本紙テレビ番組欄にその名が確認できる。リアルタイムで見た当時の岐阜県の小学生は、もう還暦間近だ。

 主人公の泉研(いずみけん)がチャージマン研に変身し、地球侵略を企てるジュラル星人を退治する一話完結型の10分アニメ。ウルトラマンシリーズの音楽を手掛けた宮内國郎さん作曲の主題歌は、野球応援でも使えそうな勇ましさ。動画投稿サイトで人気が再燃し、ミュージカルが上演されたり、昨年アニメのブルーレイ版が売り出されたりと、令和になっても〝現役〟だ。

 過去の本紙(当時は岐阜日日新聞)をめくると、75年4月10日付朝刊のテレビ番組欄。岐阜放送の午後5時5分から<新番組>「チャージマン・ケン」とあった。「ケン」がカタカナ表記だが、翌日から「研」に直されていた。

 放送は平日のみで、月~木曜は午後5時からニュース、同5分からチャージマン、同17分から「魔法のマコちゃん」という流れ。金曜だけ、魔法のマコちゃんが「キックの鬼」になっていた。これが5月16日まで続いていたことから、どうやら計27回放送されたらしい。

 ちなみに土日の岐阜放送の午後5時台はスポーツや歌謡番組が放送され、「ダイヤモンドサッカー」は45分ハーフの前後半を2週に分けて放送していた。後半45分は翌週までお預けというわけだ。

 アニメや特撮ヒーローといった子ども向け番組が多い時代だったのだろう。午後5時台は他局でも「タイガーマスク」や「あしたのジョー」、「ウルトラマンタロウ」や「スペクトルマン」の再放送があった。子どもにとって、家族が帰宅する前のチャンネルを独占できる時間帯とはいえ、どの番組を見ようか迷ったに違いない。

 当時10歳だった人に聞いてみた。岐阜市に住む自営業男性(56)。子どもの頃は再放送を含めて「がんばれ!!ロボコン」や「マッハGoGoGo」などを見たという。そして、他局5時台のタイガーマスクも挙げる男性。チャージマンは「なんとかケンっていうの? それは全く知らない。初耳です」と笑っていた。

 県内で、わずか5週間ほど放送されていた10分アニメ。リアルタイムで見た人は貴重な存在なのかもしれない。