両面宿儺パネル展示館の内覧会で監修した田中彰さんの説明を聞く開所式の出席者=高山市丹生川町日面

 飛騨の伝説の豪族をテーマにした「両面宿儺パネル展示館」が8日、岐阜県高山市丹生川町日面の観光施設・飛騨大鍾乳洞にオープンした。同名キャラクターが登場するアニメ「呪術廻戦」のヒットで、全国的に注目が高まる両面宿儺のゆかりの地や伝説などが分かる新たな観光スポットだ。入場無料。

 両面宿儺は大和朝廷に抵抗した手足が4本ずつある怪物として「日本書紀」に登場するが、飛騨では英雄で各地に残る伝説は豊富。アニメ人気で訪れる“巡礼者”が増え、市や地元有志が宿儺を生かしてまちおこしに取り組む中、宿儺が住んでいたとされる洞窟のある同鍾乳洞が開設した。

 広さ約20平方メートルの旧観光案内所を改装。監修した市史編さん室の田中彰さんが撮影した写真パネルは縦90センチ、横60センチの大9枚と約3分の1サイズの小4枚で三方の壁に並ぶ。宿儺が開山したとされる千光寺や善久寺の宿儺像、足跡や膳にした石など高山市内はもちろん、下呂市金山町や関市など広範囲にわたるゆかりの地や伝説を紹介。紹介映像も常時流し、解説板もある。

 開所式では関係者がテープカット。田中さんの解説で内覧会が行われ、伝説の英雄に思いをはせた。施設を営む飛騨大鍾乳洞観光の中萩久夫社長は「多くの観光客が伝説に触れ、ゆかりの地を巡ってもらいたい」と地域活性化への期待を語った。開館は午前8時から午後5時まで。