農林水産省は23日、2026年度当初予算で新規就農者への助成金について、年間150万円から1割増加の165万円とする方向で調整していると明らかにした。12年度の制度開始から増額するのは初めて。農業人口が減少する中で、物価高に対応できるようにして新規就農者を増やす狙い。
制度は、農業大学校などで学ぶ就農希望者に最長2年間支給する「就農準備資金」と、就農後最長3年間支給する「経営開始資金」。就農時に49歳以下であることなどが条件で、農業者として軌道に乗るまでを支援して担い手を確保する取り組み。
政府は25年度からの5年間を農業構造転換に集中的に取り組む期間としている。





