地金大手の田中貴金属工業は30日午後、金の店頭販売価格を1グラム当たり前日比594円安い2万4322円に設定した。ロシアとウクライナの和平交渉が進むとの期待から「安全資産」とされる金を買う動きが後退し、前日のニューヨーク金先物相場が大幅下落したことを反映した。
週明け29日のニューヨーク相場は、取引の中心となる2026年2月渡しが前週末比209・10ドル安の1オンス=4343・60ドルで取引を終えた。利益確定の売りが膨らみ、26日に付けた過去最高値から5%近く下げた。
米メディアによると、取引所が売買に必要な証拠金を引き上げたことも投資家に嫌気された。





