【ニューデリー共同】インド北部バラナシのガンジス川でクリスマスの25日に、サンタクロースの帽子をかぶった赤い水着姿の日本人旅行者とされる男性が沐浴しようとし、住民にとがめられる騒ぎがあった。ヒンズー教徒はガンジス川を聖なる川とあがめており、宗教の聖地への配慮が足りなかったとの指摘がある。
地元メディアによると、サンタ帽の男性がガンジス川に入ろうとするのを見た付近の住民らが強い調子で制止し「常識がないのか。ここは聖なる川だ」と注意。男性は数人で訪れていたとみられ、1人が謝罪した。住民側は、放尿をしていたとも主張しているという。
ガンジス川で沐浴するとあらゆる罪を洗い流すことができると信じられており、大勢の巡礼者や旅行者が訪れる。工場廃水や排せつ物、川岸で火葬された遺体などが流され、水質汚染が深刻なことでも有名で、話題作りや記念のために沐浴する旅行者も多い。
バラナシで観光ガイドをしているサンジュ・サハニさんは取材に「宗教の聖地では何をしてはいけないか事前に調べるべきだった」と話した。








