陸上自衛隊での性被害を訴えた元自衛官五ノ井里奈さん(26)が元隊員5人=いずれも懲戒免職=と国に損害賠償を求めた横浜地裁の訴訟で、五ノ井さんと50代の元隊員、国との和解が成立する見通しとなったことが8日、訴訟記録などから分かった。他4人とは既に和解済みで、刑事裁判も元隊員らの有罪判決が確定している。実名告発で始まった一連の訴えが終結する。
国が和解金を支払う内容で、元隊員からの謝罪や支払いはないとみられる。五ノ井さんはこの元隊員が暴行を指示したと訴えていた。元隊員側は謝罪を提案したものの指示については認めず、五ノ井さんは謝罪に意味がないとして受け入れなかった。
五ノ井さんは8日までに共同通信の取材に応じ「再発防止への思いは十分伝えた。後は闘うのでなく、働きやすい自衛隊になるよう見守りたい」と話した。
五ノ井さんは福島県の郡山駐屯地に所属していた際、性的暴行で精神的苦痛を受けたなどとして、2023年1月に提訴。同年10月にうち1人と、24年7月に3人と和解が成立した。








