立ち上がる、歩くなどの日常生活に必要な基本動作が、病気や加齢などの原因で難しくなった方に対してリハビリプログラムを考え、機能の維持向上をサポートするのが介護施設の理学療法士です。体の状態に応じて、平行棒を使った歩行練習やベッドから起き上がる動作の訓練、電気・温熱・光線を使った物理療法などを行い、日常生活動作(ADL)の改善を図ります。

理学療法士は天職!活躍できる環境で充実

大垣市のセラヴィくつろぎデイサービス、北川さんに聞きました

 2人の子どもを育てながら、大垣市のセラヴィくつろぎデイサービスで理学療法士として働く北川さんに、やりがいや思いを聞きました。

利用者の目標達成に向けて、リハビリに付き添う理学療法士の北川さん=大垣市東前、セラヴィくつろぎデイサービス

-理学療法士になったきっかけは。

 小学生の時、祖父が要介護状態になりました。手足の拘縮が進み、つらそうにしている祖父に対して何もできない自分に歯がゆさを感じ、将来は理学療法士になって同じように苦しむ高齢者の力になりたいと思うようになり、その思いのまま理学療法士資格を取得しました。地元が飛騨市なので高山市内の総合病院で働くなどした後、結婚を機に引っ越し、くつろぎグループのデイサービスで働くようになりました。

-総合病院とデイサービスの役割の違いは。

 総合病院は、急性期の方に対して落ちた機能を戻すリハビリが主で、実際に数週間で一気に良くなることが多々ありました。自分で一から考えるのではなく、医師の指示の下、チームで動いていました。デイサービスは、機能の維持向上が主です。セラヴィには2人の作業療法士もおり、それぞれの専門性を基に、相手に何が必要かを考えてリハビリしています。また、リハビリ以外にも、レクリエーションや食事の配膳などでも利用者としっかりと向き合えます。それぞれに違ったやりがいがあると感じています。

-利用者と向き合う中で感じることは。

 デイサービスのリハビリは機能の維持が主とは言え、現状では難しくても「立ちたい」などの思いがあるなら、目標達成にこだわって一緒に頑張りたいという思いは病院にいたときと変わりません。電気療法やマッサージを望む声は多いですが、それよりも運動療法に力を入れて、できることを増やしてもらいたいと思っています。

-職場の自慢できる点は。

 アットホームで居心地の良い環境だと思います。私には幼い子どもが2人いるのですが、家庭との両立がしやすいよう、上司が「午前9時半の始業にしてはどうか」と提案してくださいました。無理なく働けているのは周囲のおかげです。2人目妊娠中も、お腹に負担がかかりすぎないように配慮していただきました。次は私が支える番です。妊娠中の職員がいる時はもちろん、例えば足を痛めている職員が重いものを持とうとしている時に代わるなど、小さなことから恩返しをしていきたいです。

 利用者の皆さんも、育休から復帰した際に「お帰り」「寂しかったよ」などと温かい声をかけてくださいました。子どものことも日々の会話の中で気に掛けてくださってうれしいです。

-今後の目標は。

 理学療法士は私にとって天職です。楽しんでリハビリができるよう、頑張ろうと思えるメニューを考え、機能の維持向上の力になりたいです。リハビリによって状態が良くなり、痛みが減れば、自然と動けるようになって、さらにリハビリができるようになります。これからもそのサポートをしていきたいです。