【香港共同】香港高等法院(高裁)は26日、廃刊した民主派紙、蘋果日報(リンゴ日報)の創業者、黎智英氏の詐欺罪に関する上訴審を開き、懲役5年9月とした一審判決を取り消した。証拠が不十分だったなどと指摘した。検察側がさらに上訴するかどうかは不明。黎氏は今月9日、香港国家安全維持法(国安法)違反罪などで懲役20年の判決を受けていた。

 詐欺罪を巡る2022年の一審判決によると、黎氏は1998〜2020年、新聞や雑誌の印刷や発行のために借りた土地の一部を、自身が支配権を持つ他の会社に提供し、土地の使用目的を偽って賃料などを浮かせ利益を得たとされた。黎氏は判決を不服として上訴していた。26日は出廷しなかった。