廃線した名鉄の岐阜市内線と美濃町線を走り、長円の窓を持つことから「丸窓電車」の愛称で親しまれた電車「モ510形」=2005年3月、岐阜市内
2006年12月1日に営業廃止した神岡鉄道。廃線まで約1カ月となり、紅葉で色づき始めた木々の間を走る車両=同年10月、飛騨市内

 地方鉄道の廃線が加速し「地域の足」が瀬戸際に立たされている。30年間でほぼ東京と長崎間の営業キロに相当する1300キロ超の鉄路が失われた。需要の掘り起こしに成功したところもあるが、人口減少の進行により、経営環境は厳しさを増すばかり。より採算性の高いバス高速輸送システム(BRT)に転換した例はあるものの、路線存続のためには不断の努力が欠かせない。

▼輸送力過大

 房総半島を走る千葉県のJR久留里線では、...