鎌倉時代の1200年ごろ、太陽表面の爆発現象「太陽フレア」に伴って大量の放射線が発生する「プロトン現象」が起きていたことが青森県・下北半島の埋没樹木の分析で分かったと、沖縄科学技術大学院大(OIST)などのチームが10日発表した。藤原定家の日記「明月記」のオーロラの記録などを調べて事前に時期を絞り込んだ。
プロトン現象の発生で人工衛星の誤作動や宇宙飛行士の被ばくなどが懸念されるが、観測データが限られており、今回の成果は予測に向けた手がかりになるという。
大規模な太陽フレアで地球の磁場が乱れると日本など低緯度で赤いオーロラが観察できることがある。チームが明月記のほか中国や欧州の文献を調査したところ、オーロラの記録が1200年ごろに集中していた。
青森県東通村で800年以上前に砂に埋まって保存されたアスナロの炭素同位体量を1200年前後の16年分測定すると、1200年冬〜01年春の約半年間に大規模なプロトン現象の痕跡が見つかった。規模は過去の直接観測で最大だった1956年の現象の10倍以上だった。











