ローマの書店に並んだ前ローマ教皇フランシスコ関連の書籍=17日(共同)

 【ローマ共同】前ローマ教皇フランシスコが死去してから21日で1年。移民や性的少数者など社会的弱者に寄り添い、気さくな人柄が信者らに親しまれた。ロシアによるウクライナ侵攻や中東での紛争が絶えない中、平和外交に尽力。懐かしむ声は絶えず、今も関連書籍の出版が続いている。

 「人間味があり、謙虚な人だった。笑顔が忘れられない」。サンタマリアマジョーレ大聖堂にあるフランシスコの墓の前で4月中旬、イタリア南部バーリから訪れたマリアさん(80)は感慨深げだった。大聖堂の入場を待つ行列ができていた。

 アルゼンチン出身のフランシスコは2013年、中南米から初の教皇に選出された。タブーとされた同性婚や性的少数者に対しても柔軟な姿勢を示し、教会の改革を進めた。「戦争は敗北だ」との言葉を胸に、65を超える国・地域を訪問し、積極的な平和外交を展開。冗談好きで、各国首脳らとも友好関係を築いた。

 ローマの書店にはフランシスコの自伝やインタビュー集などの関連書籍が並び、現在も衰えぬ人気を示している。