おじさんには、おじさんの食べたいものがある。「俺たちの岐阜メシ」は、岐阜市在住の食通・山本慎一郎さん(山本佐太郎商店社長)が、年間300日以上の外食生活で出会った“リアル岐阜メシ”を語る連載企画です。第7回は「ラーモニー・ドゥ・ラ・ルミエール」(本巣市文殊)。山本さんが「岐阜で最高のフレンチレストラン」と呼ぶお店です。本巣市の山里にある小さなお店には、シェフの半世紀以上にわたる経験と挑戦が詰まっていました。(岐阜新聞デジタル独自記事です)

 

◆ソースを岐阜に合わせて変えた

 料理評論家山本益博さんを本巣市にご案内したことがある。

 聞けば、バブル華やかなりし時代、日本を代表する3人のフランス料理のシェフは、コート・ドール斉須政雄さん、シェ・イノ井上旭さん、そしてオー・ミリュー山村(浅川)幸比彦さんだった。

 バブルを経て、浅川シェフはマダムの故郷である岐阜でラーモニー・ドゥ・ラ・ルミエールを開業された。当時は岐阜県美術館付近に店があった。

ラーモニー・ドゥ・ラ・ルミエール外観=本巣市文殊

 「東京から岐阜に来て、最初は東京のままの料理を出した。でも岐阜のお客さまにはまったく受け入れられない。店潰すわけにはいかないから考えました。自分の視点で作るのではなく、お客さまの目線に合わせること。岐阜・名古屋は東京とはカルチャーがちがう。味付けが甘い、濃い、山本屋の味噌煮込みうどんね。それで東京のときからソースを大きく変えた」。...