演習に参加する米軍の戦車=2025年6月(ロイター=共同)
 世界の軍事費上位10カ国

 【ロンドン共同】スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は27日、2025年の世界の軍事費(支出、一部推計)が前年比2・9%増の2兆8870億ドル(約460兆円)となり、過去最高を更新したと発表した。増加は11年連続。各地で続く紛争や、トランプ米政権の同盟への関与について関係諸国に不安が広がったことが背景と分析した。

 トランプ大統領は米欧の軍事同盟、北大西洋条約機構(NATO)に不満を表明し、脱退もちらつかせる。欧州は米国に頼らない防衛体制づくりが課題となり、軍事費は8640億ドルへ14%増加した。日本や韓国、オーストラリアといった米国の同盟国を含むアジア・オセアニアも8・1%増の6810億ドルだった。

 日本は9・7%増の622億ドルで、国別で前年と同じく10位だった。

 1位の米国は9540億ドル。対ウクライナ軍事支援を停止したことにより、7・5%減となった。2位中国は7・4%増の推計3360億ドルで、31年連続で増加した。ウクライナに侵攻する3位ロシアは5・9%増の推計1900億ドルだった。3カ国で世界全体の半分以上を占めた。