27日、NPT再検討会議の冒頭で発言するイランの代表=米ニューヨークの国連本部(共同)
 NPT再検討会議で演説するフランスのバロ外相=27日、米ニューヨークの国連本部(共同)

 【ニューヨーク共同】核軍縮や不拡散の進め方を話し合う核拡散防止条約(NPT)再検討会議が27日、ニューヨークの国連本部で開幕し、米欧諸国は、イランの核開発やロシアのウクライナ侵攻、中国の急速な核戦力増強を批判した。中ロやイランは「事実無根だ」などと反論した。会議は初日から双方の対立が鮮明になり、波乱の幕開けとなった。

 原則5年に1度の再検討会議は過去2回連続で最終文書の採択に失敗。今回、5月22日まで約4週間の議論で成果文書を採択して3回連続の決裂を避け、NPT体制の弱体化に歯止めをかけることが期待される。被爆者らも会議を傍聴した。

 冒頭、米国はイランの副議長選出に反対を表明。イランがNPTの義務を「露骨に無視してきた」と指摘し、選出は「会議の信頼性に対する汚点になる」と激しく非難した。英国やオーストラリア、アラブ首長国連邦(UAE)も追随した。

 イラン代表は米イスラエルによるイラン攻撃こそが「国際法の重大な違反だ」と反論した。