記者会見する「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」の井上洋子代表=28日午前、山口県宇部市

 山口県宇部市の海底炭鉱「長生炭鉱」で今年2月、太平洋戦争中の水没事故犠牲者の遺骨を捜索していた台湾人の男性ダイバーが溺死した事故を受け、捜索・調査をしていた民間団体「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」は28日、潜水調査の再開可否の議論を来年2月まで保留すると発表した。

 同会によると、韓国の犠牲者遺族らから「再開は早過ぎる」との意見があった。当面は日本政府に対し、責任を持って遺骨を回収することなどを求める活動に注力する方針。会の井上洋子代表(76)は記者会見で「国も潜水調査の責任を背負う局面になっている」と述べた。

 宇部海上保安署からは「潜水機材に明らかな欠陥は認められなかった」との説明があったという。