米連邦最高裁=2月、ワシントン(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】米連邦最高裁は29日、黒人住民が多数を占める選挙区が二つある南部ルイジアナ州の連邦下院選の区割りを巡り、法の下の平等を保障した憲法に違反するとした下級審の判断を支持した。区割り設定の際、過度に人種構成を重視したとの認識を示した。区割りで人種への考慮を制限する内容で、黒人ら非白人の政治的影響力低下につながりかねず、黒人団体は「重大な後退だ」と批判した。

 黒人や中南米系は野党民主党支持者が多いとされる。ルイジアナ州では11月の中間選挙に向けて党の候補者を選ぶ予備選が5月16日に予定されており、対応を検討している。与党共和党が自分たちに有利な区割り変更を全米各州で加速させる可能性がある。

 ルイジアナ州は2022年、州内6選挙区のうち、人口の約3割を占める黒人の多くを一つの選挙区に押し込める区割りを設定。選挙での人種差別を禁じる投票権法に違反するとした地裁判断を受け、州議会は黒人有権者が多数派の選挙区を二つに増やした。その後「非黒人」の有権者らが憲法違反だと訴えていた。