大型連休を前に護岸に設置された水難事故防止を呼びかける横断幕=28日午前、美濃市港町、長良川左岸

 大型連休を前に、岐阜県美濃土木事務所と14の関係機関でつくる河川安全利用推進協議会は28日、美濃橋に近い美濃市港町の長良川左岸の護岸に遊泳の危険性を知らせる大型の横断幕を設置した。今後、川遊びやバーベキューに訪れる人の増加が見込まれるため、事故への警戒を強めている。

 横断幕は幅2メートル、長さ22メートル。一昨年、水難事故が多発したことを受けて作り、「遊泳危険!渦に引き込まれるぞ!」と赤い太字で注意喚起している。

 同事務所施設管理課によると、昨年の管内(関、美濃両市)の水難事故者は1人おり、死亡。事故は関市の津保川で発生していた。昨年は新型コロナウイルス感染防止のため、県が河川敷の入り口を長期間封鎖したため、例年よりも減少したとみられる。一昨年の水難事故者は17人おり、うち9人が亡くなっていた。

 同課担当者によると、美濃橋に近い長良川は、右岸の河川敷からは穏やかに見えるが、左岸側に近づくほど川底が深くなり、渦を巻き流れも複雑で、危険性が高くなるという。感染防止による行動制限などは現時点ではされていないため、来訪者が増えることに伴い事故の増加が懸念されている。

 担当者は「まずは『川は危険』という前提で行動してもらいたい。ライフジャケットを着用するほか、飲酒後の遊泳はしないなど基本的なマナーを守りながら楽しんでほしい」と呼びかけた。