滋賀県の彦根城の世界文化遺産登録に向け、県と彦根市がつくる協議会は25日、文化庁に推薦書案を再提出した。国の文化審議会(文化審)が昨年「説明に課題が残る」として遺産登録の推薦候補とするのを見送ったことを踏まえ、内容を見直した。2028年の登録を目指す。
推薦書案は彦根城の単独での推薦を堅持した上で、彦根城の歴史的な価値をより緻密に説明した。江戸幕府の長期安定を支えた大名による統治の仕組みについて、どこに特徴があるかなどを改めて文化庁と議論し、文章を整理した。
滋賀県の三日月大造知事は25日の記者会見で「最善を尽くしてきた。自信はあるが、残るハードルに力を入れて取り組んでいきたい」と意気込んだ。
彦根城は1992年、将来の登録候補として国連教育科学文化機関(ユネスコ)の暫定リストに記載された。ユネスコ諮問機関は24年に事前評価の結果として、彦根城単独で大名統治を十分に表現できるのかという弱点があると指摘。文化審は昨年8月、説得的な根拠が不十分だとして推薦候補選定を見送った。








