サンゴ礁に囲まれた鹿児島県・奄美大島の海で、夏の風物詩であるサンゴの一斉産卵が5日までに確認された。一帯ではサンゴから放出された卵と精子が詰まった「バンドル」と呼ばれる桃色のカプセルが水中を埋め尽くす様子が見られた。
産卵は、奄美海洋生物研究会の興克樹会長(55)が4日午後10時ごろ、奄美大島南部にある大島海峡で確認。コエダミドリイシやオトメミドリイシなどのミドリイシ属とみられる。奄美沿岸では9月ごろにかけ、さまざまな種類のサンゴの産卵が続く。
奄美のサンゴは白化現象やオニヒトデによる食害で多くが死滅した後、回復途上にあるという。興さんは「産卵に接すると自然の力強さと季節の移り変わりを感じる」と話した。








