【ロンドン共同】英国のヒーリー国防相は11日、辞任を表明した。自身のX(旧ツイッター)にスターマー首相に宛てた手紙を投稿。国防投資計画を巡り、スターマー氏が軍に必要な財源を投入しなかったことが理由だと説明した。求心力が低下しているスターマー政権へのさらなる打撃は必至だ。

 ヒーリー氏は2024年7月の政権発足以降、国防相を務めてきた。日英とイタリア3カ国で取り組む次期戦闘機の共同開発も主導しており、計画への影響が懸念される。

 ヒーリー氏は手紙で、英国はウクライナ支援や中東情勢の緊迫化を受けたホルムズ海峡での多国籍任務、北極圏の監視活動などにより、国防へのさらなる投資が求められていると訴えた。

 スターマー氏がヒーリー氏に提示した国防投資計画の財政措置は不十分だと指摘し、「危険な時期に必要な額をはるかに下回っている」と不満をあらわにした。

 ロシアによる北大西洋条約機構(NATO)加盟国への攻撃の危険性が高まっているとの認識をスターマー氏が示しながらも、十分な財源を確保しない点にも落胆を表した。