東北大チームによる津波堆積物の調査地点

 宮城県の松島湾にある寒風沢島(塩釜市)で、大地震に伴う津波で運ばれた堆積物とみられる約800年前の砂層を見つけたとの調査結果を、東北大などのチームが12日までにまとめた。地震の規模はマグニチュード(M)8程度と想定。今回の痕跡に関係する地震の史料は見つかっておらず、宮城県周辺の東北沿岸部に未知の大津波が来ていた可能性がある。

 同じ場所では弥生時代に起きた津波とみられる堆積物も発見。過去2千年間で、東日本大震災以外に少なくとも4回の津波の襲来が考えられ、チームの菅原大助・東北大准教授(地質学)は「大地震の発生確率の評価が変わる可能性がある」としている。

 チームは2024年、寒風沢島南部のおよそ15カ所で地層を採取。四つの砂層を発見した。年代を測定したところ、上から2番目の砂層は、12〜13世紀の堆積物と特定できた。砂層の粒の構成などから、津波により運ばれてきたとみられる。

 最も下の砂層は、約2千年前と分析。既に指摘されている弥生時代の津波と推定される。3番目は869年の貞観地震による津波と判断した。