フランスのマクロン大統領(奥左)、ウクライナのゼレンスキー大統領(手前)と話すトランプ米大統領=2025年8月、米ワシントン(AP=共同)

 【ワシントン共同】フランス東部エビアンで15日(日本時間16日)に先進7カ国首脳会議(G7サミット)が開幕する。トランプ米大統領は国際協調よりも、各国首脳との一対一の「取引」を重視し、G7の枠組みを「時代遅れ」と軽んじてきた。今回のサミットを前に米国のイラン攻撃を巡ってG7首脳との不和が表面化しており、これまでにも増してトランプ氏の動向が焦点となる。

 トランプ氏は2月にイラン攻撃を開始後、欧州の同盟国が非協力的だといら立ちを募らせてきた。「戦争に引きずり込まれたくない」と距離を置くスターマー英首相に「失望」を表明。攻撃を批判するドイツのメルツ首相を「何を言っているのか分かっていない」とこき下ろし、在独米軍の削減を発表した。

 関係が良好だったイタリアのメローニ首相に攻撃への協力を拒否されると「勇敢だと思っていたのに間違いだった」と突き放し、駐留米軍部隊削減を示唆。カナダのカーニー首相のことは「州知事」と見下している。

 外交筋は「(サミット)決裂だけは回避しなければならない」とトランプ氏の言動に身構える。