下駄作りの技術を受け継いだ寺田利哉さん(右)、由紀さん(左)夫妻と、技を教える瀬上博通さん(中央)=17日午後、郡上市白鳥町白鳥

 郡上市白鳥町で約400年の歴史を持つ盆踊り「白鳥おどり」(市重要無形民俗文化財)で、町内で書店を営む「てらだ」(同町白鳥)の寺田利哉さん(55)と由紀さん(52)夫妻が、今年で店をたたむ町内唯一の老舗下駄(げた)屋「ニスケ」(同所)から、踊りに欠かせない下駄作りの技術を受け継ぎ、販売を始めた。異業種の店による事業承継の背景には、ほんの小さな偶然と、地域の宝である踊りへの思いがあった。

 「あんた、下駄の鼻緒を作ってみたらどうや」

 昨年6月、ニスケ代表の瀬上博通さん(81)が寺田さん夫妻の愛犬、ラブラドルレトリバーのルーク君(7)をいつものように...