クマ

 クマに対する「緊急銃猟」が、昨年9月の制度開始以降、今月20日までに12道県で72件実施されたことが22日、環境省のまとめで分かった。被害が相次いだ東北が全体の6割を占め、北陸や関東にも。市街地への出没が急増するクマ対策の切り札として浸透する一方、技術を持ったハンターの育成・確保が急務となっている。

 緊急銃猟は、住宅街や公園などにクマやイノシシが出没した場合に、「住民や第三者に発砲で危害を及ぼす恐れがない」などの4条件がそろえば、市町村長の判断で発砲できる。実務は狩猟免許を持つ市町村職員や猟友会員が担う。

 環境省によると、クマの緊急銃猟は昨年10月15日の仙台市を皮切りに、10月は11件、11月は30件、12月は14件実施された。冬眠期の今年1〜3月は計2件のみだったが、活動が本格化した4月以降は計15件に増えている。実施場所は市街地が約8割に上った。

 道県別では山形が最多の19件。新潟が14件、秋田と富山が7件、岩手と福島が5件で続く。東北6県が全体の6割の計43件だった。