株式会社ミライ菜園
病害虫予測AIアプリ「TENRYO」の全国展開を加速

筑波大学発のアグリテックスタートアップ・株式会社ミライ菜園(本社:名古屋市昭和区、代表取締役:畠山友史、以下「ミライ菜園」)は、株式会社伊予銀行(頭取:佐賀山 隆、以下、伊予銀行)、いよぎんキャピタル株式会社、株式会社日本政策金融公庫(以下、日本公庫)が共同で組成する「いよ一次産業未来ファンド」より、第三者割当増資の引き受けを通じて出資を受け入れましたのでお知らせいたします。

本件は国が定める「農林漁業法人等投資育成制度」に基づき地域金融機関と日本公庫が共同組成したファンドが、農業系スタートアップへ出資した国内初の案件となります。



借入と異なり利息支払いや約定返済を伴わない出資であることに加え、公的な性格を有する日本公庫が参画するファンドを安定株主に迎えることで、ミライ菜園は収益化に時間を要する研究開発や、開発する病害虫予測AIアプリ「TENRYO(テンリョウ)」の全国への普及展開に、これまで以上に長期的な視点で取り組むことが可能になります。


TENRYO AI発生予測画面

TENRYO 発生情報共有マップ

愛媛県や県内JAと共同で「カメムシ予測AI」を開発 全国での普及目指す

ミライ菜園は、2024年に愛媛県が主導する国内最大級の官民共創型デジタル実装事業「トライアングルエヒメ」への採択を契機に、同県での展開を進めてきました。近年、愛媛県ではカメムシ類が例年の約80倍規模(2024年)で発生し、みかんをはじめとするかんきつ類などの果樹に深刻な被害をもたらすケースが発生しています。こうした異常発生は、慣行的な農薬散布スケジュール(防除暦)だけでは対応が難しくなっており、愛媛県のみならず、全国的な課題となっています。



TENRYOを利用する農家(愛媛県松山市)
ミライ菜園が開発する「TENRYO」は、20年分の気象データと病害虫の発生履歴を学習した独自のAIが、直近の気象データなどを分析、1週間後の発生危険リスクを事前にアラートする病害虫予測アプリです。

防除はタイミングが命です。「最適タイミング」での防除を実現することで、農薬効果の最大化・散布回数の削減(省力化)・収量の安定化を同時に達成します。

「トライアングルエヒメ」では愛媛県や県内JA、生産者と連携し、カメムシの発生予測モデルを開発し、すでにTENRYOに実装され市販化に至っています。現在、愛媛県内の生産者・JAをはじめ、他の都道府県での導入も進んでいます。



https://www.youtube.com/watch?v=e0DVMtePR6w

TENRYOの説明動画

資金はAI開発に関する体制の強化、全国の農家への普及推進等に活用
(代表取締役 畠山友史 コメント)

「いよ一次産業未来ファンド」の農業系スタートアップ向け第1弾の出資先として当社をお選びいただきましたことを大変光栄に思います。トライアングルエヒメへの採択以来、継続的にご支援いただいてきた中で、このたび資金面においても出資に踏み切っていただけたことを、大変嬉しく思うと同時に、身の引き締まる思いです。

本出資により調達した資金は、AI開発体制の強化、試験圃場における実証試験、および全国の農家への普及推進等に活用してまいります。今回の資金調達により、より長期的な視点で事業に取り組める環境が整ったことは、私たちが掲げる「農作物の健康を守り、食と農をミライへつなぐ」というミッションの実現に向けて、大きな力となると確信しております。

TENRYOというアプリ名は、江戸時代に豊かさの象徴だった幕府直轄地「天領」に由来し、すべての農地が豊かに実る土地になってほしいという願いを込めています。

私たちが目指しているのは予報を出すだけではありません。「このリスクなら、この農薬を、このタイミングで撒きましょう」と具体的なアクションまで提案できる、農家さんの隣に立つ「AI指導員」のような存在です。

愛媛での取り組みを起点に得られたご縁を糧に、農家さんが病害虫の心配から解放され、安心して作物づくりに専念できる農業の未来を、全国へ広げてまいります。




代表取締役 畠山友史

■ 会社概要
会社名:株式会社ミライ菜園
代表者:代表取締役 畠山友史
創業:2019年5月
所在地:名古屋市昭和区鶴舞1丁目2-32 STATION Ai
事業内容:AIを活用した防除DXサービスの開発及び販売
会社HP:https://www.mirai-scien.com/
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