〝柴田無双〟の夏がくる―。1年前、誰がこの姿を想像できただろうか。県岐阜商のエース柴田蒼亮は昨夏、2年ながら岐阜大会を制覇にいざなうと、甲子園でもベスト4に導いたが、新チーム発足後は、さらなる進化で1年間の無双状態を継続している。最初の公式戦の秋季県大会2回戦・岐阜総合戦で1―5の三回にマウンドに上がってから、春季東海大会決勝の優勝決定まで、登板した公式戦の全55イニング無失点で今夏を迎える。絶対的エースは「全部自分で投げきれるだけの精度と体力を身につける」と語り、まだまだ進化は止まる気配はない。藤井潤作監督も「理想から言えば、全部柴田が投げきれば」と語るが、1週間500球以内の球数制限もあり、少しでも柴田を楽に投げさせるために鍵を握るのが起用法とともに得点力。その打線も格段の進化を遂げ、甲子園ベスト4の前チームに匹敵する対応力を身につけつつある。無双のエースと高い対応力の打線で、名門が3強決戦を制して岐阜大会を連覇し、昨夏を上回る聖地での高みへと挑む。
◆柴田無双のまま大会に突入 注目は絶対的エースの起用法
柴田無双の原点となったのが、1年前の聖隷クリストファー(静岡)との練習試合。今夏の全国ビッグ4に名の挙がる左腕高部陸と投げ合い、九回1失点。当時最速の145キロもマークし、伝家の宝刀スライダーの精度に手応えを感じ、ここから天井知らずの成長に突入した。
1年後、同時期に高部との再対決に挑んだ柴田...





















