タヌキの歯の表面に残る微小な傷から季節ごとにどんな餌を食べていたかを判定できる手法を石巻専修大(宮城県石巻市)などの研究チームが開発し、20日までに国際学術誌に発表した。絶滅したニホンオオカミや遺跡から出土したイヌの骨などに応用することで、人との関わりによってイヌ科動物の食性が変化してきた過程を解明できる可能性がある。
チームは、2020年9月から25年10月に石巻市の道路上でタヌキの死骸を採集し、下顎の奥歯をレーザー顕微鏡で立体的に計測した。同期間に集めたふんの分析と比較すると、昆虫を多く食べていた夏から初秋は歯の表面の傷は浅くなり、果実や種子、小動物を多く食べる秋から冬は傷が深くなる傾向が判明。かみ砕く餌の硬さと歯の傷の粗さが対応していた。
タヌキを含む雑食性イヌ科動物での研究は世界的に例がないという。
研究を主導した石巻専修大修士課程2年の高橋尭大さんは「化石の情報と照らし合わせることで、過去のイヌ科動物がどのような餌を食べていたのか知る重要な手がかりになるだろう」と話している。







